浦賀神降臨

今月の講ノベは、新旧メフィスト賞対決となっております。
岡山隼人『少女は踊る暗い腹の中踊る』←第34回メフィスト賞受賞作
浦賀和宏『上手なミステリの書き方教えます』読了。
前者はさすがメフィスト賞、気持ちいい、超気持ちいい地雷。なんだろうな、舞城みたいな感じを出したかったのかな?面白くないのにグロい、無駄になまってる、重要人物がぼく&従姉と同じ名前の3コンボ(私情含む)でめでたく試合終了。
後者がヤバい。どうした浦賀。前作(『火事と密室と、雨男のものがたり』。八木シリーズとでもいうのか)の感想にいじめられた者の叫びとか何とか書いたが、本作はベクトル方向は同じ、大きさ10倍のいじめられっ子キモオタ毒男電波で埋め尽くされている。ラストはさわやかに締めとこうという意図が見えるけど。この電波に作者の内面を投影しているのなら、ここまでやった浦賀は偉大だ。あるいは小説に必要と判断して書いたなら、浦賀はとんでもない作家だ。たぶん前者→浦賀キモオタだけど。まあどっちにしろ、浦賀は神になりました。ミステリ要素はほぼ無いけどね!!上のメフィスト賞も、やるならここまでやらなきゃ。新旧メフィスト賞対決は、浦賀神の貫録勝ち!西尾?高里?知りません。