しかしこっちは大失敗

『八月の熱い雨』が面白くなかった。『ホスト部』新刊のほうがよっぽど面白かったわ。便利屋風情が依頼人の事情に首を突っ込んでんじゃねえよ!と読んでて腹が立った。探偵役が事件に介入するシーンでこんなに違和感が会ったのは初めてだ。低品質のいい話ってだけで、ミステリのフロンティアを開拓しようとしている作品だとは到底思えないなあ。ミステリを名乗るなら、ていうか東京創元社から出てるんだから、もうちょっとひねるとか落とすとか最終話で今までの短編をつなぐ伏線回収!とかやってや。失敗気味でもいいから。
それにしても所沢の本屋は『ボトルネック』と田中啓文の新刊置いてないなあ。名古屋でスルーしたのが運の尽き。